=== 田沢湖紹介 ===
(E140.39.49.4N39.43.28.9)

Photo: TAZAWAKO-BLUE
田沢湖の最大深度は423.4mで日本第一位、世界では17番目に深い湖である。
湖面標高は249mであるため、最深部の湖底は海面下170m以上のところにあることになる。
この深さゆえに、真冬でも湖面が凍り付くことはない。
そして、深い湖水に差し込んだ太陽光は水深に応じて湖水を明るい翡翠色から濃い藍色にまで
彩るといわれている。
かつては火山性・ミネラル分の高い水質と流入河川の少なさのため、
1931年の調査では摩周湖に迫る31mの透明度を誇っていた。
しかし、1940年に発電所の建設と農業振興(玉川河水統制計画)のために、
別の水系である玉川温泉からpH1.1に達する強酸性の水(いわゆる玉川毒水・玉川悪水)を
導入した結果、田沢湖は急速に酸性化し固有種であったクニマスは絶滅。
水質も悪化し魚類はほぼ死滅してしまった。
それに対し、1972年から石灰石を使った酸性水の中和対策が始まり、
1991年には抜本的な解決を目指して玉川酸性水中和処理施設が本運転を開始。
湖水は徐々に中性に近づいてきており放流されたウグイが見られるまでになった。
『辰子像』(E140.38.16.2N39.42.41.8)
水深423.4mと日本一をほこる田沢湖の岸近く、
永遠の若さと美貌を願い湖神となったと伝えられる、
伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像。

Photo: 辰子さん
『辰子伝説』
田沢湖のほとり神成村に辰子という名の娘が暮らしていた。
辰子は類い希な美しい娘であったが、その美貌に自ら気付いた日を境に、
いつの日か衰えていくであろうその若さと美しさを何とか保ちたいと願うようになる。
辰子はその願いを胸に村の背後の院内岳は大蔵観音に百夜の願掛けをした。
必死の願いに観音が応え、山深い泉の在処を辰子に示した。
そのお告げの通り泉の水を辰子は飲んだが、急に激しい喉の渇きを覚え、
しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりであった。
狂奔する辰子の姿は、いつの間にか龍へと変化していった。
自分の身に起こった報いを悟った辰子は、田沢湖に身を沈め、
そこの主として暮らすようになった。
辰子の母は、山に入ったまま帰らない辰子の身を案じ
やがて湖の畔で辰子と対面を果たした。
辰子は変わらぬ姿で母を迎えたが、その実体は既に人ではなかった。
悲しむ母が、別れを告げる辰子を想って投げた松明が、水に入ると魚の姿をとった。
これが田沢湖のクニマスの始まりという。
北方の海沿いに、八郎潟という湖がある。
ここは、やはり人間から龍へと姿を変えられた八郎という龍が、
終の棲家と定めた湖であった。しかし八郎は、いつしか山の田沢湖の主・辰子に惹かれ、
辰子もその想いを受け容れた。
それ以来八郎は辰子と共に田沢湖に暮らすようになり、
主のいなくなった八郎潟は年を追うごとに浅くなり、
主の増えた田沢湖は逆に冬も凍ることなくますます深くなったのだという。
『御座石』(E140.39.15.0N39.44.56.4)
湖畔にござを敷いたような平坦な岩場。
昔、秋田藩主が田沢湖遊覧の際、腰をかけて休んだと伝えられる。
湖神たつこ姫を祭る神社がすぐ上にある。

Photo: 御座石神社

Photo: 御座石神社鳥居
『乳頭温泉郷』(E140.47.50.6N39.47.52.9)
田沢湖から駒ケ岳、乳頭山にかけての高原エリアにある温泉郷
鶴の湯、妙乃湯、黒湯、蟹場、孫六、大釜等の温泉がある。
SHINがこの中でのお気に入りは、蟹場と孫六である。
ここは露天風呂のロケーション、そして●●がついつい訪れてしまう理由なのである。

Photo: 蟹場温泉

Photo: 孫六温泉

Photo: 乳頭と空
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